wien2wannier
コンピュータ関係の雑多な記録

user guide があまり丁寧ではなく,スピン軌道結合(SOC)がある場合の説明が正しくないように見えるのでメモ.ただし,バージョンによって仕様がかなり異なるようである.ここではv.2.0.0を扱っている.また,常磁性の場合のみを取り上げる.フィッティングするバンドは,スピン自由度を含めて2N枚.

準備

  • write_inwfの最初の行を #!/usr/bin/env python2.7 としておく.
  • ulimit -s unlimited
    • w2wの計算の最後でスタックサイズが巨大になるので,unlimitedにしておかないとsegmentation faultすることがある.~/.bashrcに書いておくのが良いだろう.
  • 並列化するなら.machinesファイルを用意しておく.以下,並列化を仮定(オプション-p).
  • $WIENROOT/SRC_templates/case.win内の変数hr_plotをwrite_hrと書き換えておく(最新版のwannier90の仕様に合わせる).

実行

  1. prepare_w2wdir WORK で作業ディレクトリWORKをつくる.
  2. cd WORK
  3. init_w2w -so
    1. 基底軌道は2N個指定することになる.スピン↑と↓で同じ軌道を採るのが自然であろう.1:s;s 2:p;p ... など.
  4. filew2wso.shを実行する.2行目のcaseは適切に変更する.
  5. mpirun wannier90.x WORK

なお,計算で最も重要なパラメーターはk点の数である. これを大きくすると急速に結果が良くなる. その他,基底の並べ方やk点のshiftも影響があるようだ.


添付ファイル: filew2wso.sh 421件 [詳細]

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Last-modified: 2020-12-21 (月) 21:38:26 (1212d)